金曜日の夜、NHK教育で「美の壷」という番組を見ています。(見れる時だけですけど)物の見かたというか鑑賞法のツボを教えてくれる番組ですが、見かたがわかるとまた魅力的に見えて来るものですね。先日は蒔絵が題材でした。蒔絵ってぎらぎらしていてあまり好きではなかったのですが、ほのかなろうそくの灯りのしたでみると漆黒の漆にまかれた金粉が上品にかがやいて、電気の下で見るのとは全然違うのです。電気の無い時代の人にはこういうふうに見えていたんだと感心感心。物の作られる過程とか「いわれ」を教えていただくとあじわいが深くなります。お店でもそうです。作って下さっているかたの気持ちや過程をおしゃべりしているとお客様も興味を持って下さいます。よそのお店でお買い物をするときもそのお店のご主人なんかとお話すると商品を買っただけでなくてその背景やうんちくまでおまけでいただいてしまったちょっと得した気分になります。だからおしゃべりも大事。でもこの番組を見るとどれも素敵に見えて欲しくなってしまうのが難点。