こまち2号 A席

東京に仕入れに行く時はだいたい始発のこまち2号に乗ります。A席に座って外の景色を眺めていると角館の駅を過ぎたあたりで秋田内陸縦貫鉄道の車両が走って来るのが見えます。たった2両編成ですが水田の上を山の端をなぞるように走る景色が千と千尋の神隠しのワンシーンのようなのです。もう少しすると稲の穂が伸びてみどりの上を、秋は実った黄色い穂の上を、冬には真っ白な雪景色の中を走ってきます。車両の色は赤や黄色、青、白などあるようで、水田に青い車両を映してすべるように走って来たり、白い雪景色に赤い車両が走って来たりする景色がきれいで仕事に出かけるのにちょっと旅行気分になってしまいます。