しぐさ

NHKの連続テレビ小説、見始めると続けて見てしまうんです。今回の「ちりとてちん」にもはまっています。先日「あらっ」と思ったシーンがありました。名人の作った輪島塗のお箸を若い落語家さんが拝見するのですが、手に取ろうとする時にちょっと思い直したふうにはめていた指輪をはずして改めて手にするのです。それは塗り箸を大切に扱うしぐさ、傷をつけないようにという心遣いだと思いました。ドラマのなかのワンシーンなんですけど実際にそういうことの出来る人を見ると良い育てられ方をしたんだなあと思うことがあります。育ちが良いというのは良い家柄に生まれたとかと言うことではなくて、そういう心配りが出来る人に育ててくれた家庭があるということじゃないかなあ。最近では「江戸しぐさ」なども注目されていますが、人に対する気配りが身についているかたは素敵だなあと思います。